こんにちは。いざ投資信託を購入する際に「立派な店舗のある銀行や証券会社に行き、専門家に相談したい」と思う方も多いと思います。気持ちはとてもよくわかりますが、これをやってはいけません。理由は費用(手数料)が高いからです。
投資信託にかかる費用は
①売買手数料:売買する際に購入(売却)金額に対してかかる手数料
②信託報酬:毎年運用金額に対してかかる手数料
の2種類あり、長期投資に影響するのは②の信託報酬です。仮に100万円を準備して、同じ運用利回り(年4%)で信託報酬が0.2%と2%の投資信託をそれぞれ購入した場合、30年間の運用結果は下記です。
全く同じ運用利回りにもかかわらず、信託報酬(=手数料)の違いにより、資産額は約2倍、運用益は約3倍もの差が生まれます。これでは効率的に資産を増やすことができません。
商品により多少数値は異なりますが、「信託報酬0.2%=ネット証券」「信託報酬2%=駅前に立派なビルがある大手証券会社」です。ネット証券が広まる前は、駅前の証券会社に行かなければ投資ができませんでした。しかし今はだれでもネットで安い手数料で投資を行うことができます。店舗に行って高い手数料を払って投資をする意味はありません。
それでも専門家に相談したいと思うかもしれませんが、証券会社の営業マンは投資商品を売るプロであり運用のプロではありません。投資をするかどうか迷うあなたの背中を押すのが絶妙にうまい人たちなのです。カウンセラーみたいなものでしょうか。年金や老後の不安をネタにあなたから100万円を引き出せば、毎年何もしなくても2万円得ることができるのです。
証券会社を批判している感じになりましたが、個人的には証券会社の本来の仕事は半沢直樹に出てくるようなM&Aや、超富裕層のための資産運用だと思っています。彼らは高給サラリーマンですので、我々一般人の少額投資に付き合うにはどうしても高い手数料が必要になります。お互いにとって良くないですね。やはり庶民は、自分で勉強して投資するのが、遠回りに見えて近道のような気がします。
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